ポンチ絵

2023/07/25(火)


建築パースを描きはじめてから随分になりますが
周りの環境も大きく変わりました。
その中で事務所の方向性をかえるパース〜ポンチ絵に出会いました。

20年位前あるクライアントから予算がないけどこんな絵描けますか?と依頼されました。
見たところパースとは程遠いスケッチ風ドローイング。
着色も部分でサラッとしてるだけで、
すぐ描けるだろうと請けました。

しかし描いてみるとサラッと描けない。
描き直すほどキッチリしたパースになってしまう。
悪戦苦闘してなんとか納めたのがコレ〜。




A
A posted by (C)ame




C
C posted by (C)ame




透視図法で固まった技術がなんのお役にも立たないし、
邪魔にまでなってしまう始末。
しかし描きながら何故か懐かしさを感じる線描〜。
子供の頃、自由に描いていた快感が湧いてきました。

それから何度か依頼されて描いてきましたが、
仕事の主流では無いと思っていました。
不思議なもので手描きの仕事が激減すると、
CG全盛の時代ですがこのタッチを要求されることが多くなりました。
プロポーザルではパースは不可でポンチ絵でとの要項もあります。
都市計画のクリチカルで微妙な表現も、
ラフなタッチでそれなりにクリア出来るので重宝されます。

テクノロジーと逆行している様な事務所ですが、
入力と出力は流石にデジタルのお世話になっています。
最近は賑わいにも色々取り組んでいて可能性を模索しています。
時代と共に文化も変わりますのでまだまだ可能性のある職業ですね。






fukazawa







15:04 No.910 仕事 PERMALINK COM(0)

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