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近頃のコンサートでよく見られる、縦長にユニットの並んだスピーカー群。
何でも音圧が落ちる事なく、後部座席迄届くそうな、、、。
たまたま福岡市民会館で、PAスピーカーの展示会があり、
実物を聞いて、その音の虜になりました。
何とかあの縦長のスピーカーボックスが、自作出来ないかと考えつつ、
試行錯誤の上、何とか完成致しました。
以下、その顛末記です。

1、構想、準備手配記

まずは、『スピーカーユニットの調達。』
ラインアレイなので、小口径フルレンジを8個ペア必要。
ボーカル専用なので、低音はバスレフで対応。
いつもの様に、ヤフオク様の神頼みに。

ありました、8センチでペア1000円。
とりあえず16個ゲット、8000円ナリ。
OEMの商品なのか、メーカー表示一切ナシ。
8オーム 10Wなので、5Wぐらい入ればヨシとしよう。
で、40W X 2で80W確保。
口径が8センチ表示ですが、実寸は6センチもない。
これで、大丈夫かなぁ~と、少し不安。


続いて、『スピーカーボックスの調達。』

以前は合板で作っていましたが、表面仕上げの難しさと、
寄る年並に勝てず、さっさとヤフオクへ。

とりあえず箱だけ使うと言う事で、トールボーイタイプのジャンク、
音が出ないというペア1000円を、難なくゲット。

送られてきました。
SHARP製、AN-SP250F 定格50W 6オーム。
H102センチ、W16センチ、D24センチ。 
外観は正面中央に10センチSP、上下にバスレフの穴2つ。

こんなの、誰も買わんよねぇ~と言いつつ、持ち上げてみるとかなり重い!。
後から分かったのですが、底に転倒防止の錘りが入っていました。
(まるきり、下駄のようです。)
早速分解してみると、パラで10センチウーハ2つ(向かい合わせ)と、
同じく10センチフルレンジ1つ。
しかも、アッテネーターの保護ヒユーズが切れてるだけで、
スピーカーユニットは3つとも、全然OK.
1000円でボックス、ユニット6個、アッテネータペア、手に入りました。

ユニットとボックスがそれぞれ確保出来たのですが、
ウーハユニットが転がり込んできたので、嬉しい誤算。
急遽片側8センチフルレンジ8個、10センチウーハ2個の2ウェイに変更。

2ウエイの配線は、故長岡鉄男氏の「オリジナルスピーカー設計術2」を参考に、
下記結線で決定。
後は、聴感で調整ということで、、、。


2、改造、製作記

『スピーカーボックスの改造』
外側は10センチ1発の穴を埋めて、新たに8センチユニット8個と、
10センチユニット2個を取り付けます
正面は目一杯に使ったので、バスレフの穴は、設置するスペースなし!。
それではということで、裏面バスレフダクトに変更。

全面ユニットの穴開けは、ルーターが使えないので、
オーソドックスにドリルで円弧を描く穴開けをして、
ジグソーにて切り落とす作戦です。
当初の悪い予感が的中、途中、中桟に当たったりで悪戦苦闘しながらも、
なんとかクリアー。
中央の穴は見栄えと剛性を考えて、竹のフローリング板にて埋めました。
これが後で、板鳴りの原因になるとは、、、、。

やっと片面10個の穴があきましたので、8センチフルレンジユニット8個と、
10センチウーハ2個をパラで配線致しました。
ネットワークもいろいろ考えたのですが、ボーカルスピーカーにウエイトを
置いているので、アッテネーターのCLはあえて付けませんでした。
故、「長岡鉄男」氏の作例でも、パラでダイレクトが結構ありましたので、
バランスが悪ければ、後付けにて対処する事としました。。

裏面のパイプダクトは、適当な物がなかったので、
水道の塩ビ管を利用する事にしました。
本当は、全面バッフルにダクトを付けたかったのですが、
スペースがなく、止む終えず背面へ。
ここで問題発生。
SPの背面直だと、背圧はもろにスルーしそうなので、
ダクトを90度、直角に曲げる事にしました。
で、ありましたその塩ビパイプ。
幸い、取っての代用になりそうなダクト穴となりました。

裏板を閉めて、やっと完成致しました。
全面のグリルを外すと、PAスピーカーなみの迫力。
自画自賛しながら、いよいよ音出しであります。

fukazawa
16:25 No.57 建築 PERMALINK COM(0)
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